アプリケーション・ノート:AirCheck™ G2 無線テスターを使用した WLAN トラブルシューティング|enterprise.netscout.com

アプリケーション・ノート:AirCheck™ G2 無線テスターを使用した WLAN トラブルシューティング

AirCheck のトラブルシューティング機能

ACK-G2 正面AirCheck G2 無線テスターは、さまざまな Wi-Fi 関連の問題を発見・解決するのに役立つ強力なトラブルシューティング・ツールです。

以下のガイドでは、よくある 3 つのシナリオを通してトラブルシューティングの方法を案内します。

  1. 接続できない
  2. ネットワークが遅い
  3. 一般的なセキュリティ・リスクの発見

トラブルシューティングに AirCheck G2 を使う最善の方法を理解するには、目的に合った AirCheck G2 の機能を把握することが重要です。以下の項目を含みます:

  • 2.4/5 GHz 帯の利用可能な無線ネットワークの一覧とその詳細情報の表示
  • アクセス・ポイント一覧の取得
  • アクセス・ポイントへの接続(セキュリティが安全なものも含む)、IP アドレスの取得、IP レベルの通信の検証
  • 各チャネルの信号と干渉レベルの測定
  • 特定のアクセス・ポイントにより使われるチャネルの信号と干渉レベルの測定
  • チャネルが混雑しているかどうかの確認
  • チャネル内の干渉が、WLAN の動作を妨害しているかどうかの確認

デモ・ページで AirCheck G2 の疑似体験ができます:www.enterprise.netscout.com/aircheck-g2-demo

シナリオ 1 – 接続できない

AP の問題

1. ネットワークが利用可能か確認する

  • Home/Networks(ホーム/ネットワーク)を選択して、利用できる SSID の一覧(図 1)を表示させます。
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図 1

  • 詳細情報を表示するには、個々のネットワークを選択します。
  • 一覧に対象の AP があることを確認します。無い場合は、AP を再起動します。それでも表示されない場合は、誤設定(例:SSID が間違っている)、欠陥、または電源オフが考えられます。
  • AP の電源が入っていない場合は、Home(ホーム)画面のイーサネット・テストを使用して、ツイストペア・ネットワーク・ケーブル上で PoE 電圧が届いているか確認できます。
  • AP の信号対雑音比(S/N 比)が十分に高いことを確認してください。 10 dB の S/N 比はかろうじて接続できる最小値で、20 dB が良好な接続、30 dB 以上が非常に良好な接続を確立できます。S/N 比 が高いほど、スループットが高くなります。
  • S/N 比 が低すぎる場合、AP が遠すぎるか、何かが信号を妨害している可能性があります。

2.アクセス・ポイントの設定を確認する

  • Home/Networks/SSID/Access Point(ホーム/ネットワーク/アクセス・ポイント)または Home/Access Points(ホーム/アクセス・ポイント)を選択します。
  • Access Point Details(アクセス・ポイント詳細)では、アクセス・ポイントが適切な 802.11 モード(802.11a/b/g/n/ac)とセキュリティ(オープン、WEP、WPA、WPA2 など)をサポートしていることを確認できます。クライアント機器がこれらの設定と一致することを確認してください。802.11 は、レガシー・サポート・モードで動作していない限り、以前のモードをサポートしないことに注意してください。例えば、図 2 では、802.11ac 対応のアクセス・ポイントを示しています。
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図 2

  • SSID の名前が見えない場合は、SSID をブロードキャストするように AP が設定されていない可能性があります。AirCheck G2 は、SSID をブロードキャストしない AP を [Hidden] (非公開)として表示します。クライアントはその AP に接続することはできますが、非公開の SSID の名前を設定する必要があります。
  • AP が MAC アドレス・フィルタリングを使用している場合、すべてのクライアント機器の MAC アドレスが含まれていることを確認してください。通常、無線管理ユーティリティまたは AP を管理できるウェブページを使用して、AP を設定します。Windows では、コマンドプロンプトで次のように入力することで、クライント PC の MAC アドレスを取得できます。ipconfig /all
  • AP でサポートされている速度をチェックします。低い速度が無効になっていると、レガシー・クライアントが接続できなくなる可能性があります。これは、他のクライアントで高いパフォーマンスを確保するために意図的かもしれません。

3.干渉問題を排除する

  • Home/Channels(ホーム/チャネル)を選択して、各チャネルの干渉レベル(図 3)を確認します。青色の棒はチャネル上の 802.11 信号量を、802.11灰色の棒はチャネル上の干渉量をそれぞれ示します。
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図 3

  • 経時的に監視し、詳細を表示したい任意のチャネルを選択します(図 4)。
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図 4

  • 干渉度が高い場合は、干渉原因を突き止め、排除を試みてください。2.4 GHz 帯でよく見られる干渉源には、電子レンジ、BlueTooth® デバイス、ZigBee デバイス、ビデオ・カメラ、コードレス電話、ゲーム機のコントローラーなどがあります。
  • 干渉が過剰な場合、チャネル上の干渉の影響を軽減するために、別のチャネルまたは別の帯域(例: 2.4 GHz 帯の代わりに 5 GHz 帯)を使用することを検討してください。
  • 他のアクセス・ポイントからの干渉が大きい場合は、受信範囲がオーバーラップしないように、AP の送信出力を下げることを検討してください。

4.アクセス・ポイントに接続する

  • Home/Networks/任意のネットワーク/Connect (ホーム/ネットワーク/任意のネットワーク/接続)または Home/Access Points/任意の AP/Connect(ホーム/アクセス・ポイント/任意の AP/接続)を選択します。
  • 前者を選ぶ場合、SSID 名で特定のネットワークの接続することになります。後者の場合、指定した AP を通して接続することになります。
  • 接続テストは、認証、IP アドレスの割り当て、PING メッセージの送受信が可能かも含め、AP への接続が可能かどうかを示します(これらの一部の項目は、AirCheck のプロファイルで設定できます。)
  • 接続テストが終了すると、F1 ボタンでその他のテスト・オプションを表示できます。ネットワーク・テストは、移動している間に異なる AP に接続するローミング・テストを行います。AP 接続テストは、移動している間に AP の受信範囲が分かるレンジ・テストを行います。
  • Log (F2)(ログ)は、トラブルシューティングに役立つ接続試行数についての詳細を提供します。
  • 接続の失敗は、間違ったセキュリティ設定が原因の可能性があります。例えば、アクセス・ポイントが MAC アドレスをフィルタリングし、AirCheck の MAC アドレスが許可されている MAC アドレスの一覧に載っていない場合に、接続は失敗します。
 

クライアントの問題

以下にクライアントの問題を解決するための手順を記載しています。

  • AirCheck G2:Clients(クライアント)を選択し、クライアントの詳細情報を素早く掘り下げて、信号レベル、AP の MAC および名前、チャネル、SSID、タイプを確認し、クライアントが探索するチャネルおよび周波数を判別します(図 5)。
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図 5

  • アクセス・ポイント:AP status(AP ステータス)画面(通常は、ネットワーク上のコンピュータのブラウザ、または管理ユーティリティを通してアクセス可能)を開き、AP がクライアント機器に IP アドレスを割り当てたかどうかを確認します。
  • PC:クライアント・システムを再起動して、もう一度試します。
  • PC:WLAN がアクティブであることを確認します(Windows は通常、WAN ユーティリティ用のシステム・トレイ・アイコンを提供します)。WLAN システム・アイコンまたは他のシステムでこれに相当するものをクリックして、WLAN ステータスを表示します。クライアントが正しいネットワークに接続されていることを確認します(複数のローカル・ネットワークが存在する場合、ユーザーが間違った SSID に接続した可能性があります)。
  • PC:クライアントが、ファイル/プリンタの共有設定も含め、正しいネットワーク設定になっていることを確認します。
  • PC:クライント機器のセキュリティ設定が正しいことを確認します。
  • PC:Windows では、「接続の修復」を実行して、ネットワーキング・ソフトウェアを再初期化できます。これで問題が解消されることもあります。
  • PC:クライアント側のファイアウォールが通信をブロックしていないことを確認します。
 

その他のネットワーク問題

クライアントとアクセス・ポイントが正常に機能しているのにネットワークに接続できない場合は、ファイアウォールなどの他のネットワークの要素が原因かもしれません。AirCheck G2 を使用して、ローカルの無線ネットワークまたはインターネット上のデバイスに ping し、到達できることを確認できます。(図 6 を参照)。AirCheck G2 は、テスト用にゲートウェイや DHCP サーバーのアドレスを自動的に提供します。URL などの他のアドレスは、AirCheck G2 Manager を通して読み込まれ、テスト画面に表示されます。

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図 6

シナリオ 2 – ネットワークが遅い

遅いネットワークには、弱い信号、干渉、過負荷/混雑、ネットワークの混在など、さまざまな原因が考えられます。

 

弱い信号

  • Home/Networks/SSID/Access Point(ホーム/ネットワーク/アクセス・ポイント)または Home/Access Points(ホーム/アクセス・ポイント)を選択します。
  • アクセス・ポイントの信号レベルを確認します。信号強度のグラフィック表示を確認するか、信号強度の数値や信号対雑音比(S/N 比)の情報を表示するには、Access Point(アクセス・ポイント)を選択します。10 dB の S/N 比はかろうじて接続できる最小値で、20 dB が良好な接続、30 dB 以上が非常に良好な接続を確立できます。S/N 比 が高いほど、スループットが高くなります。
  • S/N 比が低すぎる場合は、ステーションをより近くに移動、アクセス・ポイントの移動、アクセス・ポイントの出力レベルの増加、障害物の取り除き、アクセス・ポイントの追加設置、干渉がより少ないチャネルの使用、2.4 GHz 帯の使用(5 GHz 帯を使用している場合)、より受信範囲が広い 802.11n への移行、リピーターの使用などを検討してください。
 

干渉問題

  • Home/Channels(ホーム/チャネル)を選択して、各チャネルの干渉レベルを確認します。
  • Home/Networks/SSID/Channel(ホーム/ネットワーク/SSID/チャネル)を選択して、問題のアクセス・ポイントの活動を監視します。これは、経時的なチャネル使用率のうち、信号とノイズが占める割合を示します。
  • 干渉の原因を突き止め、排除を試みます。2.4 GHz 帯でよく見られる干渉源には、電子レンジ、Bluetooth® デバイス、ZigBee デバイス、ビデオ・カメラ、コードレス電話、ゲーム機のコントローラーなどがあります。
  • 他のアクセス・ポイントからの干渉が大きい場合は、受信範囲がオーバーラップしないように、AP の送信出力を下げることを検討してください。
 

ネットワークの混雑

  • Home/Channels(ホーム/チャネル)を選択して、チャネルの活動を確認します。
  • 点はアクセス・ポイントを表します。複数のアクセス・ポイントが同じチャネルを使用することは望ましくありませんが(ただし、やむを得ない場合もある)、チャネル全体の使用率が比較的に低ければ(例:50% 未満)、問題がありません。
  • Channel/Select(チャネル/選択)をハイライトして、グラフィック表示に切り替えます。
  • チャネルが過負荷の状態で、他に利用できるチャネルが存在する場合は、混雑がより少ないチャネルを使用するようにアクセス・ポイントを設定変更します。

ネットワークの混在

802.11b と 802.11g のアクセス・ポイントが混在するネットワークは、802.11g アクセス・ポイントのみのネットワークより通信速度が遅くなります。同様に、802.11b/g との下位互換性を有効にする場合、802.11n ネットワークの速度も遅くなります。

  • Home/Networks/SSID/Access Point(ホーム/ネットワーク/アクセス・ポイント)または Home/Access Points(ホーム/アクセス・ポイント)を選択します。
  • 各チャネルで使用されるモードを確認します。図 2 は、802.11g と 802.11b の両方をサポートする AP の例を示しています。
  • 古いテクノロジーをサポートする必要がない場合は、AP でそれらを無効にしてください。
  • AP でサポートされている速度をチェックします。1 Mbps や 2 Mbps などの低速度が有効になっている場合、パフォーマンスが低下します。

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シナリオ 3:一般的なセキュリティ・リスクの発見

暗号化

  • Home/Networks(ホーム/ネットワーク)を選択します。
  • ネットワークの横のセキュリティ・アイコン(図 1 を参照)を確認します。赤色のロックが解除されたアイコンは、セキュリティ保護がないネットワークを示し、黄色のロックがかかっているアイコンは、他のプロトコルよりもセキュリティ強度が低い WEP または Cisco LEAP を示しています。緑色のロックがかかっているアイコンは、WPA や WPA2 などのよりセキュリティ強度が高いプロトコルを示しています。
  AirCheck G2 でオートテストの実行
  • AirCheck G2 は重要な Wi-Fi テストを行い、ワイヤレス環境の合否判定をして、あらゆるレベルの技術者の専門知識に対応したよくある問題を特定します(図 7)。
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図 7

  • エア品質 - チャネルごとの Wi-Fi および非 Wi-Fi の利用率、ならびに同一チャネルの干渉および隣接チャンネルの干渉の有無をチェックします(図 8)。
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図 8

  • 同一チャンネルおよび隣接チャンネルの干渉の結果を表示する際には、チャンネルで報告される AP 数をタッチして、実際にカウントされた AP を表示させます。
  • ネットワーク品質 - 特定のネットワークに接続して、受信範囲、干渉、セキュリティ、特定のネットワークへの接続性を検証します(図 9)。また、重要なパフォーマンス評価指標でもある接続の再試行回数も確認します。
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図 9

その他のトラブルシューティングのヒント

WLAN の動作に影響を与えるその他の一般的な問題を以下に記載します。

  1. ステーションとアクセス・ポイントは、最新のファームウェア・バージョンにすることをお勧めします。
  2. アクセス・ポイント内に保存されたパスワードを失った場合、AP を工場出荷時の設定に戻す必要がある場合があります。この場合、追加の設定ステップが発生します。

上記の手順で問題が解決されない場合は、より高度なツールを必要とする複雑または微妙な問題である可能性が高いです。AirCheck では、トラブルシューティング・セッション情報を保存できるため、問題に取り組む他の技術者に、貴重な情報を提供することができます。無線問題の多くは断続的であるため、後で分析できるように問題をキャプチャーできます。以前のセッションと対策後の結果を比較することで、対策が本当に問題を解決したかどうかを検証できます。そして最後に、保存されたセッション情報は、今後問題が発生した場合に役立つベースラインとなります。


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NETSCOUT は、ほとんどの無線問題を解決できる幅広い Wi-Fi トラブルシューティング・ツールを揃えています。詳細情報については、http://enterprise.netscout.com/enterprise-network/wireless-design-analysis-and-security?td=products をご覧ください。


 
 
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