物理層と接続性の問題のトラブルシューティング|enterprise.netscout.com

物理層と接続性の問題のトラブルシューティング

今日の現代的なネットワークでは、エンドユーザーのネットワーク・パフォーマンスが、すべてのネットワーク・トラブルシューティングを駆り立てています。エンドユーザーが不満に思う最もよくある問題は、「接続できない」と「ネットワークが遅い」です。遅いネットワークは、アプリケーション、サーバー、またはネットワークに原因が考えられます。遅いネットワークの原因は、アプリケーションまたはサービス・サーバーとユーザー間のどこででも発生する可能性があります。しかし、物理層や接続プロセス中における問題により、ネットワークを遅く感じさせることもあります。

ここに、パケットのキャプチャや解析で詳細なトラブルシューティングを行う前にチェックすべき 4 つの問題をご紹介します。


1. ケーブル接続が良好であることを確認する

ワイヤー・マップ・テストは、リンクやパッチ・ケーブルの両端のピンツーピン(Pin-to-Pin)終端処理をチェックし、設置時の接続エラーを確認します。  ワイヤー・マップは、ケーブル内の 8 本の導体ごとに、確認すべき点を示してくれます。

  • 導体間の短絡
  • 対反転
  • 対交差
  • 対分割
  • 開回路までの距離
  • その他の誤配線


  • 上記の問題は、リンクのいずれかの端のパッチ・コードが破損したり、不良なパッチ・コードと間違って交換される可能性があるため、最も多く見られる問題と言えます。

    10 および 100BASE-T では、4 対のうち 2 対(1、2、3、6)だけを使用して送受信を行います。一方で、1000BASE-T および 10GBASE-T では、4 対すべてが使われ、それぞれの対が双方向で送受信を行います。1G/10G Ethernet ネットワークをサポートするために、古いパパッチコードまたは配線を再利用する場合は、4、5、7、8 のペアのケーブル接続を確認してください。


    2.ツイスト率を確認する(ノイズとクロストークの除去)

    調査データと重要な考慮点をすべて検討した結果、ビジネスの変革における WLAN の重要性や WLAN を管理するにあたってネットワーク運用者が直面する重大な課題を考えると、標準化されたプロセスおよびチェックリストは、ネットワーク・エンジニアの仕事を容易にするだけでなく、ネットワーク・パフォーマンスを向上させるとの結論に達しました。

  • ノイズ - 余分なインダクタンスやキャパシタンス、外部の電磁信号。
  • クロストーク - ワイヤーを並行して配線すると、それを通して伝送されるデータが小さな電磁信号を発生させ、隣接するワイヤーに漏れてしまいます。これをクロストークと呼びます。
  • これら不要な高周波のノイズとクロストークは、同じ方向(極性)の両ワイヤーに同じ効果を生じさせます。ワイヤーを撚り合わせ、ワイヤーが曲がったりねじれることで、不要な信号が歪められることが判明しました。つまり、不要な信号をキャンセル(打ち消す)効果があるということです。ワイヤー 1 インチあたりのツイスト数が多いほど、キャンセル効果が高くなります。

    不適切なツイスト率の例 - ワイヤー上でクロストークが発生する可能性が高い

    適切なツイスト率の例 - 終端処理にいよりクロストークのリスクなし




    3.DHCP サービスを検証する

    ネットワークで最も基本的かつ重要なサービスは、DHCP と DNS です。 Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP) は、ネットワーク上で通信するために必要なアドレス情報をエンドデバイスに提供し、Domain Name System (DNS) はドメイン名を IP アドレスに変換する名前解決を行います。これら 2 つのサービスのいずれかが機能しなくなった場合、あるいは不正確な情報を提供するようになった場合、さまざまなものが停止することになります。では、DHCP にどのような問題が生じる可能性があるのでしょうか?最もよく見られる問題の一つが、不正な DHCP サーバーです。これは、誰かが無断で DHCP サーバー機能を備えたルーターをネットワークに接続した時に起きます。問題のデバイスを突き止める必要があるため、トラブルシューティングが非常に難しくなります。これには、ラベルのないスイッチまでケーブルを追跡したり、デバイスの場所を特定するためにスイッチにログインするなどの作業が発生します。

    設置時に検証テストを実施することで、エンド・デバイスを接続する前にこれらサービスの問題を解決できます。DHCP と DNS が正常に動作しているかテストするには、ブロードキャスト・メッセージで DHCP プロセスを開始し、ブロードキャスト・ドメイン内の DHCP サーバーを発見する必要があります。通常は、ブロードキャスト・ドメインに 1 台の DHCP サーバーしか存在しません。DHCP サーバーは割り当てる IP アドレスで応答し、サブネット・マスク、デフォルト・ゲートウェイと DNS サーバーの IP アドレスなどの他の情報も提供します。

    DHCP の接続性を検証する際に提供される情報の一部を、以下に示します。

  • サーバーの IP アドレスと、ディスカバー・プロセスで取得した DHCP サーバーの名前。
  • オファー: オファーされ、受け入れられたアドレス。
  • 合計時間: DHCP Discover、Offer、Request、ACK の全プロセスにかかった合計時間。
  • サブネット・マスク: DHCP サーバーから送信されたローカル IP アドレスのサブネット・マスク。
  • サブネット ID: サブネット・マスクとオファーされた IP アドレスの組み合わせ(CIDR 表記)。
  • リース期間: IP アドレスが有効な期間。
  • 有効期限: 受け入れられた時間とリース期間。
  • リレー・エージェント: BOOTP DHCP リレー・エージェント(存在する場合)の IP アドレス。リレー・エージェントは、異なる IP ネットワーク上にある DHCP クライアントと DHCP サーバー間の DHCP メッセージを中継します。
  • オファー 2: バックアップ DHCP サーバーからオファーされる 2 つめのアドレス。
  • MAC アドレス: DHCP サーバーの MAC アドレス。

  • 4.DNS をテストする

    DNS(Domain Name System)は、コンピュータやネットワーク・サービスに名前を付けるために Ethernet TCP/IP ネットワークによって使われます。DNS は、フレンドリーな名前を IP アドレスに変換することで、IP アドレスの代わりにフレンドリーな名前を使用してコンピュータやサービスの位置の特定を可能にします。

    DNS は、ドメイン名と一緒に使われます。ドメイン名には、複数の IP アドレスを持つことができます。例えば、google.com は、多数の IP アドレスで表されます。DNS プロセスは、数秒または一瞬で終わります。ドメイン名が、ローカル・リゾルバ・サーバーにより解決される場合、数ミリ秒(mS)しかかかりません。

    DNS テストを行う際に提供される情報の一部を、以下に示します。

  • ルックアップ・リクエストが送信されてからアドレスを取得するまでにかかった DNS ルックアップ時間。
  • 名前解決された IP アドレス
  • プライマリおよびセカンダリ DNS サーバー
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