アプリケーション・ノート:マルチセグメント解析付きの LTE ネットワークのパケット損失とレイテンシー問題の解析|enterprise.netscout.com

アプリケーション・ノート:マルチセグメント解析付きの LTE ネットワークのパケット損失とレイテンシー問題の解析

はじめに

LTE ネットワーク・データ・スループット問題のトラブルシューティングの場合、主要な注目点はパケット損失とレイテンシーです。ほとんどのケースで、ネットワーク・パスに沿う複数セグメントからの同時キャプチャーを行い、どのポイントで、または、どのインターフェースで、そしてどのデバイスでパケットが紛失し、またはレイテンシー問題を起こしているかを判断することが必要です。トラフィックのパスのさまざまなポイントに複数のキャプチャー・デバイスを置き、または単一のデバイスのいずれかの側からキャプチャーを収集することが可能です。NETSCOUT の Network Time Machine (NTM) では、さまざまなポイントからキャプチャーを収集し、さまざまなセグメント/ホップを通過するパケットの単一フロー表示を生成できます。これはマルチセグメント解析と呼ばれます。

LTE の考慮事項/ QCI

LTE はエンド・ツー・エンドからのパケット交換方式のネットワークで、主として、高速データ・サービス用に設計されています。異なる IP アプリケーションのさまざまな QoS 要件を効率的にサポートするため、LTE では QoS 制御の中心的なエレメントして「ベアラ」の概念を使用しています。進化したパケット・システム (EPS) の各ベアラ(単にベアラと表記)は、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ (PDN-GW) とユーザー設備 (UE) の間で定義され、データ・レート、レイテンシーおよびパケット・エラー・レートなどの QoS パラメーターの特定のセットにマップします。

  • パケット損失:LTE トラブルシューティングの大きな問題の 1 つにパケット損失があります。キャプチャーされるトラフィックが高速なため、トラフィックをキャプチャーするデバイスは回線速度でキャプチャーできることが必要で、そうでない場合はキャプチャーの完全性が失われます。NTM は、パケットの紛失なしに、最大 20 Gbps の回線速度でキャプチャーできる最初のものです。これにより、キャプチャーされたデータの完全性を信頼できるようになります。
  • レイテンシー:ネットワーク・レイテンシーが大きい場合、ユーザー・エクスペリエンスが影響を受けます。NTM では、1 方向のレイテンシーも、往復のレイテンシーも測定できます。
マルチセグメント解析の設定

a.パケット・データを収集するさまざまなセグメントに NTM を配置することにより、設定を行うことができます。複数の NTM のキャプチャーを協調させてトラフィックをキャプチャーし解析用の関連するパケットを取得するには、リモート・エージェント・マネージャ (RAM) を起動し、マルチセグメント解析 (MSA) タブをクリックします。

各セグメントからのトラフィックは NTM の異なるインターフェースを介してキャプチャーされます。複数の NTM デバイス、または各 NTM からの複数のインターフェースを選択して、パケット・データを収集できます。

b.NTM デバイス(複数)からトレースを収集し、単一のキャプチャー・ファイルに結合します。この方法は、さまざまな地理的場所にあるデバイスからキャプチャーを収集する場合に、一般的に使用されています。PDN ゲートウェイのいずれかの側からのトラフィックを使用した、2 つのセグメントのキャプチャーを以下に示します。このキャプチャーは S5 インターフェースと SGi インターフェースの両方で同時に行い、その後、ファイルが結合されます。

c.NTM で、前述のトレース・ファイルを開きます。

d.キャプチャーが読み込まれた後、すべての IP アドレスのマルチセグメントを有効にし、「設定の適用と保存」ボタンをクリックします。

e.結果の出力が表示されます。パケット損失と問題のカラムを十分検討してください。

f.これはトラフィックのラダー・ビューで、1 つのセグメントから 1 つのデバイス全体を通して、他のセグメントに移動します。

g.カンバセーションをスクロールして、問題点を見つけます。NTM では、問題点が黄色で強調表示されます。このカンバセーションのスクロールでフレーム 639 が表示されます。



このフレームは再試行です
h.次の問題を見つけるにはラダー・ビューをスクロールするか、またはカンバセーションを右クリックして、次の問題を見つけることができます。

i.問題点の中に、再試行パケットと停止パケットが表示される可能性があります。

以下を参照:
フレーム #3205 は PGW に入ったが、そこを通過できませんでした。PGW は紛失パケットで、NTM では、このマルチセグメント相関を使用して、パケット損失とレイテンシー問題を解析できます。

概要

複数セグメントからのフローを抽出して結合する機能により、ネットワーク・インフラ全体のソースからのトラフィックの全体的なビューが得られます。複数セグメントからのトラフィックを最大 20Gbps スループットでディスクに収集する機能により、データの完全性が保証され、この結果、解析者がネットワークのスループットとボトルネックに関する正しい推測を導けるようになります。


 
 
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