LTE の課題|フルーク・ネットワークス

LTE の課題

無線サービスに対する企業や消費者の需要は急増しています。この数年間で、音声、データ、およびビデオ通信をサポートする無線ネットワークを流れる情報量は、10倍にも増加しています。同時に、加入者はネットワークの使用率や自分の現在地にかかわらず、つまり移動中でも屋内でも、一貫性のある優れたサービス品質を期待しています。

通信キャリアは、コア・ネットワークとモバイル・アクセス・ネットワークをアップグレードし、屋内無線(IBW)ネットワークを通じてモバイル・データ・トラフィックをオフロードすることで、これに対応しています。サービス・プロバイダが Long Term Evolution(LTE)を通じて 2G や 3G から 4G へ移行するに伴い、コア・ネットワーク・インフラが回線交換とパケット交換技術の組み合わせから All-IP アーキテクチャに移行しています。IBW ネットワークも、サービス範囲、容量、パフォーマンスの各種要件を満たすため、従来のネットワークからパラダイム・シフトを遂げなければなりません。

LTE の能力を最大限に解き放つためには、通信キャリアはコア・ネットワークと IBW ネットワークを設計、展開、運用するための適切なツールを必要とします。従来のツールは、今日のユーザーや実稼働環境を念頭に置いて開発されたものではありません。迅速かつコスト効率良く、最適なネットワークを構築し、異常を特定、切り分け、解決して、キャリアが競争力を伸ばすためのサービスの幅広さ、奥行き、そして品質を届けられるためには、インテリジェントで、直感的に操作できる軽量なツールが必要になります。

モバイル・ネットワーク・トラフィックの動向

モビリティの時代が訪れながらも、モビリティの波は最高潮どころか、ほとんど形づくられていないのが現状です。モバイル・ネットワーク・トラフィックは、デバイスの普及のみならず、音声サービスのほかに、ビデオやデータ・サービスの高まる需要によって爆発的に増加します。Cisco VNI Global Mobile Data Forecast 2012-2017 によると、世界のモバイル・データ・トラフィックの 66% は、2017 年までにビデオによって占められると予測されています。モバイル・データ・トラフィックは、 2012 年から 2017 年の間に、66% の複合年間成長率を遂げ(グローバル固定 IP トラフィックの 3 倍の早さで)、2017 年までに全世界で 1 カ月あたり 11.2 エクサバイトに達するとのことです。それと同時に、通信キャリアは顧客忠誠心を維持し、顧客離れを最小限に抑えるべく、優れたサービス品質(QoS)を届けることへの重圧を受けています。加入者の獲得競争には、他社キャリアのほか、無料/OTT サービス・プロバイダも参戦しています。

この情勢において成功を勝ち取るためには、キャリアは 2 つの取り組みを実践しなければなりません。まず第一に、コア無線ネットワークを 2G/3G から 4G にアップグレードしなければなりません。そこへ辿り着く最善の道は、Long-Term Evolution(LTE)です。第二に、マクロ無線ネットワークから屋内無線(IBW)ネットワークに可能な限り、トラフィックをオフロードしなければなりません。今日のモバイル・データ・トラフィックの約 80% は、屋内から発生しており、その量も膨らむ傾向にあります。一方で、このトラフィックの約 50% は、 すべての建物の 10% からしか発生しておらず、無線ネットワークが必要とされる場所と実際に利用できる場所に大きな隔たりがあります。分散アンテナ・システム(DAS)、スモールセル(フェムトセル、ピコセル、メトロセル、マイクロセルなど)、および Wi-Fi などの IBW オプションが、これら課題への対応を助けます。

主な検討事項

キャリアがこれらトレンドに対応するうえで、考慮しなければならい 3 つの重要な特性があります。まず 1 つめに、サービス範囲です。加入者は、固定された場所、あるいは移動中であっても、現在地を問わず、サービスにアクセスできることを期待しています。2 つめが容量です。キャリアは、ビデオ・ストリーミングなど多くの帯域幅を必要とするサービスに対応できるように、エンドツーエンドのネットワークを最適化しなければなりません。3 つめがパフォーマンスです。これは QoS に限らず、ネットワークの異常や標準以下のユーザー体験に対する迅速かつ正確な対応も含まれます。設備投資と運用コストを考慮しながら、サービス範囲、容量、パフォーマンスを可能な限りコスト効率良く提供することがコツと言えます。

LTE により、コア・ネットワークのアーキテクチャは、All-IP インフラに変わります。これまでにない膨大かつ高速な IP パケットがネットワークに流れるため、LTE 以前のアーキテクチャに合わせて作られた従来のパフォーマンス監視やトラブルシューティング・ソリューションでは、もはや役に立たたないのです。

IBW の場合、インフラも変わらなければなりません。マクロ・ネットワークは一般的に、音声などの限定されたサービスを利用する限定されたユーザー数向けに設計されています。モバイル・データが津波のように迫り来る中、IBW ソリューションは必要なサービス範囲、容量、そして品質を届ける理想的な位置付けにあります。IBW ネットワークの範囲を考慮すると、キャリアは単独でこの課題に対応することはできません。無線周波妨害を最小限に抑え、パフォーマンスとコア・ネットワークのオフロードを最大化するためにマクロ・ネットワークから十分に分離された新しい IBW ネットワークの設計と展開に、システム・インテグレータ、企業(自社所在地の最高のサービス範囲と容量に強い関心があり、展開コストの負担を一部担う会社など)、その他の関係者の力を借りなければなりません。

ベストプラクティス

最終的には、キャリアは加入者がアクセスするサービス、加入者の所在地、あるいはサービス提供を同時に求める加入者数にかかわらず、魅力的なユーザー体験を生み出す QoS を届けなければなりません。これを実現するにあたって、キャリアにはコア・ネットワークおよび IBW ネットワークの設計、展開、および運用をサポートする適切なツールが必要となります。適切なツールとは、以下の要素を兼ね備える必要があります。
  • インテリジェンス – 機能の幅広さと奥行きは、可視性と複数ドメイン(コア・ネットワークのユーザー・プレーンと制御プレーンなど)からの情報を相関付ける能力と同じように、問題の根本原因を正確に分析するのに欠かせません。
  • ハイパフォーマンス – ツールのスケーラビリティとスピードは、対象のネットワークとサービスに匹敵するものでなければなりません。
  • 使いやすさ – IT、エンジニアリング、フィールドのリソースが過負荷状態にあるとき、直感的で分かりやすいユーザー・インターフェースは黄金の価値をもたらします。
  • ポータビリティ – モバイル・ネットワークには、必要であれば、どこにでも素早く持ち運びできる軽量なモバイル・ツールが求められます。
  • コスト効率 – これらの特長を兼ね備えた強力なツールは、設備投資や運用コストを跳ね上がらせる数多くの異種ソリューションの必要性を排除することで、価値を生み出すまでの時間を最小限に短縮し、投資利益率を最大化します。

例えば、コア・ネットワークでは、パフォーマンス管理ソリューションのほとんどは、回線交換ネットワーク向けに開発されたものです。All-IP ネットワークのスピードとトラフィック量に直面した時、従来のソリューションでは、パケットの廃棄やストレージのオーバフローが発生し、異常の原因を突き止めたり、長期間にわたって断続的に起きる問題を追跡することは不可能です。

IBW ネットワークにおいて、キャリア、システム・インテグレータ、ビルのテナントと所有者は通常、ネットワークの最終試験の時だけにスペクトル分析を行います。これは、従来のスペクトラム・アナライザが高価で大きく、使い方が複雑だったからです。終盤に問題を発見しても、手直しにコストと時間がかかります。強力な機能を備えた軽量で使いやすい、安価なアナライザがあれば、IBW の開発ライフサイクルの全段階において、テストが可能になります。早期に問題を特定できることは、リスクの軽減、対応コストの削減、そしてスケジュール通りの IBW 展開を意味します。

サービス・プロバイダ向け Network Time Machine™
LTE ネットワークの究極のトラブルシューティング・マシン

Network Time Machine (NTM) は、パケット・レベルまでの根本原因のバック・イン・タイム解析を行う初めてのソリューションで、ポータブルおよびラックマウント・プラットフォームの 20Gbps の LTE トラフィックをサポートしています。NTM のプラグ・アンド・プレイ操作は、キャプチャされたトラフィックからの LTE 加入者の自動識別、各加入者のモビリティとセッション管理トランザクションの評価、およびユーザー・フレンドリーな UIでの問題の特定をサポートします。


AirMagnet スペクトラム ES
携帯型セルラー・スペクトラム・アナライザ

AirMagnet スペクトラム ES は、軽量な持ち運びできる USB ベースのスペクトラム・アナライザで、屋内無線(IBW)ネットワークの設計、展開、および保守の全段階で利用することができ、早期に問題を特定・修正し、リスクの軽減、コストのかかる手直し、スケジュール通りのプロジェクト遂行を可能にします。直感的なインターフェースとプロセス・フローにより、技術者からエンジニアまで、アンテナやスモールセルのパフォーマンスの検証、RF のベースライン化、マクロ・ネットワークと IBW ネットワークの分離の測定、業界唯一のゼロデイ・インテリジェンスを用いた RF 干渉源の発見・分類・位置特定、そして公衆安全ネットワークの監視が可能になります。AirMagnet スペクトラム ES は、場所に応じたキャリアとテクノロジーの自動ルックアップ機能に加え、698 および 2690 MHz 帯(2G、3G、4G/LTE ネットワークに対応)のキャリアとテクノロジーの正確な視覚化機能を提供することで、時間のかかる、ミスを起こしやすい手動操作の必要性を減らします。AirMagnet スペクトラム ES は、次世代のコア・スペクトル・グラフ(FFT、スペクトログラム、スペクトル密度、周波数負荷サイクルを含む)と複数の並べ替えオプションを、お手頃価格のフォーム・ファクタで提供し、トラブルシューティングと根本原因の分析をコスト効率良くスピーディーにします。

ホワイトペーパーおよびダウンロード

フルーク・ネットワークスでは、お客様の課題解決に役立つ多くのリソースを提供しています。簡単な登録が必要なものもあります。他のトピックについては、ウェブキャストホワイトペーパー、およびアプリケーション・ノートの詳しいリストをご覧ください。

ホワイトペーパー/データシート:

AirMagnet スペクトラム ES データシート
AirMagnet スペクトラム ES™ は、DAS、スモール・セルなど、セルラーをオフロード展開するための現場でのテストやトラブルシューティングを合理化するために特別に設計された業界初のスペクトル解析ツールです。携帯型、割安な価格、現場での生産性が強化された AirMagnet スペクトラム ES は、プロジェクト・ライフサイクルのあらゆる段階で認証とトラブルシューティングのニーズに応じてネットワークを直感的に可視化するため、オフロード展開を迅速かつ正確に実施できます。
サービス・プロバイダー向け Network Time Machine™(新着)
Network Time Machine は、ネットワークおよびアプリケーションに対する詳細な可視性に加え、問題を解決するために必要なフォレンジック情報を提供するアジャイルなトラブルシューティング・ソリューションです。すばやく与えてくれます。

 

動画:

サービス・プロバイダーの VoLTE 向け Network Time Machine™ ビデオ(新着)
VoLTE の展開は、LTE のコア全体に加え、従来の PSTN や 3G ネットワークに至るまでシームレスなオペレーションが求められるため、サービス・プロバイダーにとって大きな課題になります。展開前後に問題をトラブルシューティングするには、信号とメディアトラフィックに対する高度な可視性が必要です。LTE 向け Network Time Machine の高いキャプチャ性能、高度な LTE および VoLTE 解析機能が、どのようにしてサービス・プロバイダーの可視性のギャップを埋めるかご覧ください。
スペクトラム ES アセット - 概要ビデオ
AirMagnet スペクトラム ES の詳細については、その他のビデオをご覧ください。

 

ソフトウェア・デモ:

AirMagnet スペクトラム ES
ビデオをご覧になり、弊社のセルラー・ソリューション向けのポータブルかつお買い求めやすいスペクトラム・アナライザの無料デモをダウンロードしてください。

 

 
 
 
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